函館市電の思い出

函館市電 529号

 市電を見に北海道へ行ったのは、1999年7月17日から20日まででした。17日と18日が函館、19日の朝に札幌に移動して20日に帰ってきました。このブログで使っている函館市電札幌市電の画像はすべてそのときのものです。だからよく見るとなんとなく古いテイストの画像があると思います。このとき函館も札幌も市電の全線に乗って、沿線を全線歩きました。もう7年も前になりますから、思い出す風景はたくさんあっても、それらは、すでに断片化されています。
 函館市電といえば、500形です。世間の人はどうだか知りませんが、私の中ではそういうことになっています。この画像は、7年前の函館駅前電停に止まっている529号です。当時在籍していた2両(501号を除く)は、529号が旧標準色、530号は新標準色でした。この日529号は、競馬が終わってからの臨時便(増車)で、駒場車庫〜末広町駒場車庫を1往復しただけだったので、乗れませんでした。車庫から出そうだったので、待っていたのですが、競馬が終って、お客さんがひととおり帰ってしまっても出てこないので、あきらめて函館駅前へ戻ってきたら、走ってきたと記憶しています。後から思えば、函館駅前の電停で待っていれば乗れたのですが。
 そういうことなので、旧標準色を受け継いだ530号が、最近いろいろな機会に活躍しているのは、うれしいことです。去年もあった「電車でお茶会」に、今年も530号が使われます。函館どつく前に留置して、車内でお茶会をやるという企画です。
 電車でお茶会 函館市交通局公式サイト
530号は車齢50年を超えていますから、路面電車は一般の鉄道車両より長寿とはいえ、全国的にも古い電車の部類に入ってきています。函館市電を代表する「顔」なので、本物の「レトロ電車」として、できるだけ残してやってほしいと思います。