京都のLRT(その3)

京福電鉄 モボ106号

 LRTの導入を検討している京都で、昨日行われたシンポジウムの記事が出ていました。
 今出川通のLRT導入で議論 上京で市民シンポ 京都新聞
 LRT:環境に優しいまち目指し、京都市がシンポ 今出川通周辺の住民らと/京都 毎日新聞
このようなシンポジウムは2回目で、1回目の昨年の秋の分は、詳細な資料とともに議事録も公表されています。おそらく今回の結果もそのうち公表されるだろうと思われます。
 新しい公共交通システム 市民シンポジウムのご報告 京都市役所
 ここでも過去2回くらい書いてきました。今回の記事も読んでみましたが、基本的には過去に書いてきたことと変わらない感想です。
 京都のLRT - 猫電車日記
 京都のLRT(その2) - 猫電車日記
現在、検討されているルートは、「今出川線」と「小環状線」で、ルート図は上記の市役所のページにも掲載されています。機能としては、「今出川線」は嵐電叡電連絡線であり、「小環状線」は市街地中心部の回遊性を高めるということで、京都の「基幹的な」交通機関というよりも、スポット的な機能分担という感じがあります。そういう意味で、「住民にはさほど魅力がない」という意見も頷ける気がします。例えば、今出川通沿道の住民のみなさんが、嵐山や鞍馬へ行くのが便利になって、それがどないやねんということです。つまり、総論的な部分でのLRT導入のメリットと、現実の計画が実現した場合の効果との間に乖離があるように思うのです。
 直接的なメリットがあまりないかもしれない地元のみなさんの合意形成のためには、大風呂敷を広げるのか、あるいは小さいことで詰めていくのか、方向付けが必要な気がしました。