モノクロームの広島 2006 3月(6)

広島電鉄 胡町電停

 繁華街に入って八丁堀付近です。左の電車の止まっているところが八丁堀の電停、手前が胡町の電停。日本の路面電車には、電停間の距離が百数十m余のところが何箇所かあって、この八丁堀〜胡町間もその一つです。電停が多い方が利便性はいいけども、それだけ時間も余分にかかるので、その兼ね合いが難しいところで、ここみたいに、繁華街で人の乗降も多く、いずれ信号で止まるなら、乗降が分散した方が効率的という面もあるでしょう。
 話題の方は堺のLRT計画について、市長の記者会見の記事がありました。
 LRT:木原・堺市長、早期導入へ改めて意欲 公設民営型を検討 /大阪 毎日新聞
「公設民営」というのは、先日の富山の「上下分離」と意味は同じことで、堺については、今回はじめてでてきた話だと思います。富山の場合、運営する「上」の事業者はおそらく地鉄でしょうが、堺の場合は、現在同市内の路線を持っている阪堺は、もともと路線廃止の意向があるので、果たして阪堺が新しいLRTの運営を引き受けるのかというと、状況的にはそうは思えません。貴志川線のように、公募によって、両備グループというまったく違う地域の会社が運行を引き受けるという例も現実にはあるのですが、運行事業者のあてもないまま、新規事業として「公設民営」を想定するのも考えにくい気がします。堺のLRTの計画は、ちょっと話が「小出し」のような印象があって、それは水面下で周到な調整が続いているからなのか、あるいは本当に少しづつしか決まらないのか、よく分かりません。先日の富山の「上下分離」のときに、コメントで指摘いただいた軌道法との関係も記事で触れられていますが、読む限り、それはどうやら目途があるようです。
 堺の臨海部の再開発もバブリーな時代には、いろいろ景気のいい話も聞いた記憶がありますが、最近はどうでしょうか。そういうこともLRTの事業化が説得力を持つためには大いに関係してきそうに思います。
 あとは早くも路面電車の日の関係の行事の予告が出ているので、メモしておきます。広島電鉄岡電(RACDA)でいずれも6月11日の日曜日、詳細な内容はまだ発表されていません。
 【電車】6/11(日) 第11回 路面電車まつり開催日決定! ひろでんアベニュー
 RACDA事務局Web