モノクロームの広島 2006 3月(5)

広島電鉄 5104号

 広島の続き、皆実町とか御幸橋は過去に取り上げたので、先を急いで今日の画像は鷹野橋です。歩道橋の上から、鯉城通を行き交うグリーンムーバーmaxを撮ったもの、広島電鉄も大きな変化を経験しつつありますが、この日、グリーンムーバーmaxとうしが離合している様子は、すでに珍しい光景ではなくなっていました。広島は川が多く、従って橋の多い街ですが、鷹野橋には「橋」はありません。もともと、この画像に写っている鯉城通に川が流れていて、そこに架かっていた橋が鷹野橋だそうです。川は明治時代に埋め立てられ、現在は歩道橋の橋脚のところに、小さな欄干を模したモニュメントがあるだけです。そこには、昔のお殿様が鷹狩りをしている絵の看板も立っていて、それがおそらく「鷹野橋」の由来の説明だったと思います。
 今日の話題は広島と並ぶもうひとつの大きな路面電車の街、長崎の長崎電気軌道の社長インタビュー、民鉄協の雑誌に載ったものが、PDFファイルで提供されています。
 特集/地域とともにある鉄軌道 地域が支える鉄軌道 鉄軌道が支える地域の力 「90年変わらない理念。“乗客第一”に徹し、地域の“足”に徹する」 長崎電気軌道 佐藤代表取締役社長インタビュー 『みんてつ』
長崎電気軌道については、以前にビジネス雑誌の載った記事を紹介したことがありますが、これは社長さんのことばとして構成されているので、受ける印象が違います。従業員のみなさんの意識改革など、どこの会社でもやっていることかもしれないけど、最後の方で、「運賃がワンコインのみの時代から変革しようという動きがあることは事実です。」とか、「「これだけいいサービスをしてくれるんだから、10円、20円上げられても仕方ないな」と思ってもらえるようなサービスをしなさいと話しています。」というくだりがあって、やはり背景には、大きな変革への準備が怠りなく進んでいるんだなあと思いました。