モノクロームの広島 2006 3月(4)

広島電鉄 1903号

 数日来の雨でかなり散ったものの、今週末は、まだ花見のできるところがあったようです。私は、行きたいところが多いばかりで、休日も細々としていて、先週の夜桜だけになりそうです。あの夜桜は、はじめてのところなので、それだけでもよしとしなきゃいけないと思いますが。
 さて広島4回目です。これ広島駅まであるので、もっとペースを上げないといけないけども、今日も同じような写真です。場所は県病院前、電停の前にはイオンのスーパーがあって、県病院、つまり県立広島病院は、この画像でいうと向かって右手に数百メートルいったところにあります。その病院に向かう道路は、昔は桜土手と呼ばれていた堤防だったそうです。宇品地区は明治時代に県令(県知事)として赴任した千田貞暁が埋立事業を実施して拓けた土地で、埋立地からの浸水を防ぐための堤防があった。だから、現在でも県病院前を通る電車は、あたかも堤防を越えていくように、少し上って交差点に入り、また下っていきます。ついでに言うと、戦前は桜土手には広島電鉄の引込み線あったそうです。詳しい資料を見たことはありませんが、被爆時の車両配置の図には、桜土手引込線に何両か電車が留置されていたことが記載されています。そんなことを思いながら眺めるのがいいのか、知らなくていいのかは、いちがいには言えないのですが。
 それでは、今日のニュース、函館市電の「箱館イカラ號」が4月15日から運行を開始しています。
 レトロな車両の「函館ハイカラ號」運行開始 産経新聞
 「箱館ハイカラ號」運行開始 函館新聞
広電にもこういうレトロ電車、大正電車と呼ばれる101号があります。今までは白島線で運行されていましたが、この4月から横川線での運行になっています。横川線だと終点が江波車庫なので、取り扱いの都合上いいのかもしれません。
 4/1 レトロ電車の運行路線変更について ひろでんアベニュー
 さらにもうひとつ、ここ数日報じられている富山の路面電車富山地鉄市内線の環状化に関連する記事がありました。
 軌道 自治体が保有 路面電車で国交省検討 北日本新聞
おそらく環状化事業の「着地点」は見えているのでしょう。路面電車で「上下分離」を導入しても、不都合が起こることは何もないので、いままでそういう事例がなかったから、制度がないだけで、これは、「着地点」へ向けての環境整備ということだと思います。