モノクロームの広島 2006 3月(3)

広島電鉄 802号

 今日の画像は宇品五丁目です。沿道には新しいマンションも建っているけれども、道幅も狭くて、昔ながらの電車道という感じがします。このあたりの道路は、以前は宇品方面から市街地中心部に向かう自動車でずいぶん混雑していた記憶があって、タクシーの軌道内乗り入れも認められていたはずですが、新しい道路ができて自動車の交通量は減って、電車も走りやすくなったように思います。
 今日の話題はいつもとちょっと変わって、静岡県富士市でのDMVのデモンストレーション走行について。DMVというのは、簡単に言えば、線路も走れるバスで、JR北海道が開発して、走行実験を続けている乗り物です。既存の鉄道網を活用したいけども、路線延長したり、LRTを整備するだけの需要も費用もないというような中小都市から、熱い注目を浴びているようです。古い記事ですが、概要が分かるものを、まず貼っておきます。この記事は連載で、(中)と(下)もありますので、いちいち貼りませんが興味のある方はどうぞ。
 【線路・道路両用車 DMVの挑戦】(上)地域交通の惨状救えるか asahi.com
それで、このDMVの導入に非常に熱心な街のひとつである静岡県富士市が、岳南鉄道と公道を利用して、DMVのデモンストレーション走行をするという記事がありました。
 市制40年記念し33事業 富士市 静岡新聞
実用化も目途が立っているのか、詳しい状況は知らないのですが、費用をあまりかけずに公共交通を確保する有効な手段となる可能性はじゅうぶんあるように思います。ちょっと面白いかもしれません。