札幌市電の延伸計画など

札幌市電 255号

 過去何回か書いていますが、再び札幌市電の札幌駅前への延伸計画の記事があったので、それについて。
 【大変貌の予感】(中)観光の足 札幌駅まで asahi.com
この記事では、「通勤・通学の足」から「観光・買物客」が利用する乗り物へという紹介がされています。存続か廃止かの議論のあった札幌市電については、存続の方向へということで、議論が整理され、次は、市電の活用、つまりまちづくりなどでの活用の一つの方法として、延伸の是非についての議論ということになっているようです。市民団体が提唱し、現在では、行政でも検討の場を持っていて、多くの資料がネット上でも提供されています。
 http://www.h2.dion.ne.jp/~syuchan/slrt/slrt_opinion_2005-02qa.html
 http://www.city.sapporo.jp/Sogokotsu/shisaku/romen/kenntokaigi/session1_01.html
思うことは2つです。延伸したとしても、劇的にお客さんが増えることはないだろうということ。したがって、延伸部分の事業費や車両の増備の費用、維持管理の増加コスト分を、交通局の会計で面倒を見させる事業スキームであれば、破綻するのは明らかということです。たまたま市電には日々の現金収入があって公営企業だから、採算性の話がすぐ表舞台の登場するのですが、「街の装置」として市電の札幌駅前乗りいれが必要なんだという合意があるのであれば、一般財源から事業費を出して整備すればいいのではないでしょうか。というかそういう進め方でなければ実現しないと思います。
 札幌市電の延伸関係で、こんな記事も見つけました。
 面接試験:札幌市電の車両貸し切り−−恵和ビジネス /北海道 毎日新聞
就職の面接試験で、市電の中で市電の延伸についてをテーマに集団面接というもの。話題づくりとして、面白いですね。関係者の方のブログも併せて紹介しておきます。
 http://d.hatena.ne.jp/jwatanabe/20060404