福井鉄道の保存車両を訪ねて

福井鉄道 モハ161−2号

 花堂の駅を降りて、JRの跨線橋を越え20分くらい歩くと、下馬中央公園というところがあります。敷地内には福井市美術館のある立派な公園、そこに福井鉄道の保存車両があるというので、見てきました。
 福井県内で活躍した車両達 ふくいドットコム
車両の紹介をしておくと、このモハ160形は、福井新から福井駅前の市内線併用軌道が完成した1933年に日本車輌製造製造でデハ20形(後にモハ60形と改称)として誕生した電車を、1968年に武生工場で連接車に改造したもので、1997年に廃車になり、連接車の片方がここに、もう片方が武生で保存されています。この公園にあるモハ161−2号は1948年の福井震災で被災、全焼し復旧されたもので、保存場所にある看板には、「モハ161−2号の歩んだ道程は、震災を乗り越えて復興を成し遂げたフェニックス福井の象徴ともいえましょう」と書いてあります。
 「元祖食パン電車」とでもいうのでしょうか。個性的な、しかし、あまり愛想のない顔付きをしています。連接車に改造された段階で、片方の運転台は撤去されているので、保存にあたって復元されたようです。震災のモニュメントとしての意味あいを込めて保存されたようですが、あまり状態はよくなくて、日の当たる南側は褪色しており、部分的には外板の腐敗も見られました。できれば、そろそろ補修してやって欲しいと思います。
 一度見てみたかったので、行ってきました。
 ニュースの方は、昨日で営業を終了したJR富山港線の話題を紹介しておきます。
 ありがとう富山港線 ライトレールへ引き継ぎ JR富山駅で式典 中日新聞
 さよなら富山港線、別れを惜しむ 北日本放送
今日から代行バスでの運行となり、来月上旬には富山ライトレールの試運転が始まるとのこと。
 今日は富山ライトレールのダイヤも発表されていて、富山港線とは見違えるような大幅な増便になっています。
 富山ライトレール公式サイト