ICカードと路面電車

東急世田谷線 デハ304F

 今、こういう実験をやっています。
 ICカード乗車券が割り引きチケットに 世田谷線で実験 読売新聞
せたまる」という東急世田谷線ICカードで、映画が割引になって、さらに居酒屋とたい焼き屋さんのクーポンが手に入るというもの。
 http://shimotakasetamaru.com/p/
よく路面電車地域活性化は結び付けて語られますが、この実験はICカードというツールを使って、実施されるところが新しいと言えます。ただ、割引の対象となる「映画」と「居酒屋」が、かなり趣味性の高いというか、もともとの客層が限られる部分があるので、実験の効果を測る素材としてどうだろうとは感じますが。一般的に、ICカードは、情報の蓄積が容易なので、その特性を生かして、電車と商店街が連携し、電車で来て買物をした人にポイントサービスを実施するなど、お客さんを増やすためのいろいろなアイディアがあり得るでしょう。去年行ったとき、「せたまる」ってあまり汎用性が高くないのに、結構多くの人が使っているなあと思いました。
 ICカードといえば、戦略的ビジネスモデルとしての展開をもくろむ伊予鉄道の「いーカード」は、目標を上回って発行枚数が6万枚を突破したそうです。琴電の「IruCa(イルカ)」は目標の倍以上とか。
 伊予鉄・琴電のICカード乗車券が好調 日本経済新聞
そういえば、関西の電車に貼ってあるPiTaPaのポスターには、今年の秋から岡電、両備、下津井電鉄で利用可能になる予定と書いてあります。鹿児島市電でもすでに導入されているし、今年開業する富山ライトレールにも導入予定ということで、路面電車も本格的なICカード時代に入ってきたようです。