万葉線と大雪

万葉線 デ7052号

 こんなニュースがありました。
 大雪でも楽々万葉線人気 渋滞避けられ通学に便利 北日本新聞
大雪の影響で、昨年12月の万葉線の乗客が前年同月比で26%増、とくに通学定期利用者は同35%増なんだそうです。収入も同25%増だけれども、除雪費用が「前年より数百万増えており、利益にはほとんどつながっていない」とのこと。
 吉久、富岡地区の小学生の電車通学も試行がはじまるそうです。
 2月1日から万葉線で児童が通学 能町小PTAが決定 大雪を機に試行 富山新聞
画像は、この記事の小学生の通学路となっている、先日の万葉線沿線の様子、新吉久と能町口の間です。車道脇に雪が積まれていて。歩くところがありません。中学生や高校生にしても、徒歩や自転車通学の生徒が電車通学に切り替えているんだと思います。自動車通勤から電車に大きくシフトするとは考えにくいですが、それでも、定期外利用者も伸びているようなので、雪や路面の状態によっては、電車で通勤する人もいるようですね。この北日本新聞の記事のトーンは、「大雪で乗客は増えているが、除雪費用もかさんでいるので、利益にはつながらない」というものですが、見方を変えれば、「除雪費用をかけても、それに見合った乗客増がある」とも言えるわけで、電車を残した意義が現れていると取ることもできるでしょう。積極的に儲からなくても、電車の存在価値が示せれば、それはそれでいいことなんだと思います。もともとスリムな体制の万葉線にとっては、現場の作業ローテーションはたいへんでしょうが。
 話は変わって、鹿児島市電の花電車について。1月30日(月)から2月25日(日)までの間、「スポーツキャンプ歓迎花電車」というのが走るそうです。交通局のサイトにダイヤが公表されています。
 『スポーツキャンプ歓迎花電車』運行のお知らせ 鹿児島市交通局公式サイト
鹿児島の花電車といえば、永年続いている「おはら祭り」の花電車が有名で、昨年はスポンサーだった電機メーカーが撤退して、実施が危ぶまれたりもしましたが、とりあえず続いています。この「スポーツキャンプ歓迎」という花電車は、私の知る限りでは、はじめてでしょう。この時期、鹿児島と長崎で、花電車の競演ってことになりますね。