阪堺電車のお正月 2006(その2)

阪堺電気軌道 モ604号

 これは今年の元日の住吉鳥居前の様子、後ろに写っている電車はポカリスエット号のモ604号です。昨年の春、全国で走ったポカリスエット号が年が替わっても残っているのは、阪堺だけでしょう。「負けときまっせ」とか上手に言って、CM放映期間中だけじゃなくて、長い契約にしてもらったんでしょうか。
 自動車の乗り入れが禁止されているので、ここでは、車道部分を使って集中改札が行われています。電車が到着すると、前後の扉が開いてどっどお客さんが降りてきて、地上にある改札口で料金を払います。この画像は北向き(恵比寿町・天王寺駅前方面)の降り場ですが、乗り場は別の場所、もうすこし北側の住吉の交差点の近くに設置されています。つまり、降車と乗車が分離されているということです。乗車場所近くには仮設ブースがあって、きっぷが売られているのも、正月ならではの風景です。長年つちかったノウハウでこれがいちばんいい形なんでしょう。実際、鳥居前の入り口に近いところに降りられるので、人の流れはスムーズです。境内に入ってからは、太鼓橋のあたりなど大渋滞ですが。
 去年も書いたように思いますけども、そういう言葉がないころからやっている、ちょっとしたトランジットモールなわけです。なぜうまくいくかというと、ここはこういうところだとみんなが思っているからだと思います。