土佐電気鉄道 590形デビュー

土佐電鉄 591号216号

 今日、名古屋鉄道から土佐電気鉄道へ移籍した590形が運行を始めました。それで、高松へ寄ってから高知へ来ています。高松は、琴電で「旧型電車まつり」があったので、ついでにと思って、ちょっとのぞいて来ました。あまり時間はなかったのですが、琴電の個性豊かな旧型車のみなさんは素敵ですね。やばいです。クセになりそうです。
 高松から丸亀で特急南風に乗りかえて高知まで来ました。大歩危小歩危あたりの四国山地の中は、まるで中国の水墨画のような雪景色でした。高知市内は気温は上がっていなくて寒いですが、晴れていていい天気です。
 高松で寄り道していたため、午前中の撮影会は参加できませんでした。今日は590形は桟橋線での運行とのことなので、高知駅前から213号に乗車して、はりまや橋方面へ向かいます。高知橋の手前まで来たところで、向こうから赤い電車がやってきて、すれちがいます。591号です。ちょっと感動しました。豊橋や福井へ行った電車は新しいから引き取り先はあって当然なわけですが、モ590形のように車齢50年近い電車に再就職先があるかなあと思っていたからでしょう。ずいぶん遠くまで来たなということもあるかもしれません。591号のほかに、今日は桟橋線にはリスボン市電、山陽電軌塗装の702号、ツーマン塗装の215号が運用に就いていました。
 しばらくあちこちで写真を撮ってから、591号に乗ってみました。車内を眺めてみると、後部出入口が埋められて、前と中の出入口のステップが改造されていること、いかにも後付けの降車用押しボタンが設置されていること、床のリノリウム(?)が張り替えられていること、運転台背面に土佐電仕様のLED案内板が設置されていることに気づきましたが、後はほとんど変わっていないようです。出入口のミラーは新しいものに見えますが、整理券発行機や窓ガラスに貼られている「優先席」のフィルムはどこかで見覚えがあるような気がします。走りの方は、200形に比べると、明らかに加速がいいように感じました。
 縁あってもらわれてきた電車です。高知のみなさん、かわいがってやってください。