中部地区路面電車サミット

福井鉄道 モ803号

 中部地区路面電車サミット福井大会というのが、昨日と今日開かれたということで、福井新聞に記事が出ていました。例によって記事に直接リンクできないので、ニュース一覧から「JR福井駅西口広場乗り入れなど提言 福井で中部地区路面電車サミット」という記事をご覧下さい。
 今日のローカルニュース 福井新聞
記事では、「ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA)」は三項目を提言したとあるのですが、福鉄福武線に市内電車としての役割を期待したいということと、「ひげ線」のJR福井駅西口広場へ乗り入れと書いてあるだけで、これをカウントするにしても二項目にしかなりません。
 それはそれとして、この二項目は今後の重要なポイントにはなっていくと思います。市内電車としての活用には、電車側のフリークエンシーの確保や例えば市内線部分の料金値下げが考えられますが、さらに進めて、長期的には電車の沿線に公共施設を持ってくるといったような都市計画の方針も関係してくるのではないでしょうか。電車に乗っても行くところがなければ誰も乗らないということです。せっかくあるんだから、使わないともったいないです。
 JR福井駅西口への乗り入れも利便性の確保という点で見逃せない論点だとは思いますが、電車通りの「ひげ線」を伸ばすのは、現状を前提にすると、駅前の商店などの立退き、道路拡幅が不可避なので、難しいと思います。むしろ駅に通ずる広い通り、今日の画像でいうと正面奥が福井駅ですが、この800形の向こうに見えている車の止まっている通りへ移設する方が現実的かもしれません。もっとも、今の電車通りにはトランジットモール化の構想との兼ね合いもあって、いちがいどちらがよいとは言えないでしょうが。
 地元のみなさんで議論を深めていただいて、電車がもっと元気に街を走れるようにしてあげてください。