名谷車両基地の神戸市電 2005

名谷車両基地 市電庫
 今日は神戸市交通局のイベント「B-FREE 交通フェスティバルin名谷車両基地」をのぞいて来ました。今年の秋は週末に雨が降ることが多くて、今日も雨でした。この名谷車両基地の公開は今年が2回目です。去年も来ました。
名谷車両基地の神戸市電 - 猫電車日記
ここに神戸市電の保存庫があってという概要は去年の日記に書いてあるとおりで、保存車である705号と808号の画像も何度か貼っているので、今日は違うものを紹介しておきます。
名谷車両基地 市電庫
 この画像は705号の車内です。白熱灯の照明がいい雰囲気を醸し出しています。路面電車クロスシートを採用したのは神戸市電がはじめてで、「ロマンスシート」と呼ばれたそうです。のちに通常のロングシートに取替えられましたが、廃止の際に保存するため、復元されたものです。復元のときに「バネ付き吊り手」が見つからず、営団地下鉄からもらったという話が、先日紹介した全盛期の神戸市電〈上〉 (RM LIBRARY(75))という本に出ています。
名谷車両基地 市電庫
 こちらは奥に保存されている先頭部分のカットボディーです。後ろには電照式の電停標や信号機などが置いてあって、ビデオが上映されていました。天気が悪かったからか、市電庫の中は昨年よりも盛況でした。実際の市電を知っているであろう世代の方も来られていました。
 できれば広島から帰ってきた1103号と本山の1155号も集めて、「市電保存館」のようなものができればいいのになあと思います。昨今の交通局の経営状況では難しいのでしょうが、長期的な課題として、考えていただければと思います。