全盛期の神戸市電
私の知っている神戸市電は本当の最後の時期で、記憶もおぼろげなわけです。10年前のことだって、よほどの出来事でないと、記憶には残っていない。完全に忘れてしまうこともあるけれども、自分でも掘り起こせないような意識の奥底にこっそりしまわれていることもあるんだと思います。その一つが私にとって神戸市電であることは、おそらく疑いありません。私は鉄道部品を集める趣味はないので、そういうものは持っていないのですが、唯一あるのが神戸市電の「横サボ」、元町の大丸で開催された「さよなら神戸市電展」で買ってもらったらしい。そのときに大丸の前の展示車両の運転台に私を立たせて父親が撮った写真や、廃止直前の和田車庫へ連れて行ってもらって撮った写真もあったはずなのですが、処分してないと思うけど、残念ながら今は見当たりません。
- 作者: 小山敏夫
- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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以前、広島で撮った神戸市電の写真を現像に出したら、写真屋のおばちゃんに「いやぁ、これ神戸の市電やねー。懐かしいわー。あたし高校のとき市電で通とったんよ。お宅市電知ってはるん?そう、広島行ったらまだ走ってるねんねぇ。」と言われました。私よりずっと年上の神戸の人たちには、「市電の思い出」を持っている方もおられると思います。その広島の神戸市電も、ここ10年ほどで一気に数を減らして残り3両になりました。何か残しておかなきゃと思って作ったのが今の「広島の神戸市電」というサイトです。残り3両も、もう長くは置いてもらえないのかもしれないけど、1日でも長く走ってほしい。いろいろな人の思い出が詰まった神戸市電に。
取り止めがなくなってしまいました。今日の画像は地下鉄の名谷車両基地に保存されている神戸市電705号と808号です。昨年はじめて一般公開され、すでに紹介しましたが、今年も公開されます。
そして、大阪市交通局でも、恒例となった大阪市電の保存庫の公開が行われます。
市電保存館の一般公開今年は拡大版で実施!〜地下鉄開業当時の車両(旧100形)も初の一般公開〜 大阪市交通局公式サイト(PDFファイル)