モノクロームの広島 2005 8.6(4)

広島電鉄 769号

 県病院前に来ました。お昼過ぎで暑さもピークに達しつつあり、人もあまり歩いていません。意識ももうろうとしてきました。電停の名称は「県病院前」ですが、電停の前にはジャスコがあって、県立広島病院は画像でいうと向かって左側の道を徒歩で2、3分行ったところにあります。もともとの海岸線の名残で、交差点の中央部が少し高くなっていて、電車はそれを乗り越えるように進んできます。
 画像の電車は750形と呼ばれる大阪市電から来た大型の電車で、戦前(1940年)製と戦後(1950年)製が3両づつ千田車庫に在籍しています。この769号のように、正面の上部、おでこの部分に水切りが残っている電車もあり、今日では貴重な存在となっています。車体が大型なので、古いながらも活用されていて、比較的よく見かける電車です。しかし、車齢から考えると、新車が導入に伴い、順次置き換え対象になっていくのではないかと思われます。ちなみに20年くらい前の「西部警察」で爆破されたのも、この形式でした。
 今日のニュースを紹介しておきます。
 日光市のLRT導入の可能性探る 庁内研究会発足 下野新聞
日光には昔東武鉄道路面電車がありました。広島や長崎の路面電車は観光資源としての側面ももっています。あまり前向きなことではないかもしれないけど、日光も観光地ですから、駐車場をつくって車で来た観光客の人に電車に乗り換えてもらうとか、そういう観点からの検討もされていいんじゃないでしょうか。