大阪市内某社工場

名古屋鉄道 モ591号

 今年の3月に廃線になった岐阜の路面電車の車両は、豊橋、福井、高知に譲渡されることがすでに報じられています。豊橋は試運転も始まっていて、来月から一部の車両が稼動し、福井も秋に一部の車両が登場することが発表されています。じゃあ高知は?というとこれがよく分かりません。
 とりあえず分かっていることは、高知つまり土佐電気鉄道に譲渡される2両、モ591号とモ592号は、すでに岐阜から搬出されているものの、高知へは行かず、多くの路面電車の製造を手がけている大阪の某社工場に運び込まれているということです。
 私は仕事でよく京都へ行きます。JRで行くのは月に1、2回ですが、JRの車窓から、この某社の工場が見えます。岐阜の2両は、搬入された直後は外に置いてあったのですが、しばらく姿が見えなくなっていました。昨日豊橋へ行く途中で、線路側の試験線に再びモ591号の姿が見えたので、今日出かけたついでに見に行ってきました。画像を貼るはどうかと思わないでもないですが、公道からも、JRの車窓からも見えるものなので、別に問題ないでしょう。
 久しぶりに外に出されたモ591号は、見える限りで何も整備されていませんでした。台車は外されていて、仮台車をはかされていました。この工場が尼崎にあったときは、試験線に出てくる電車は出荷直前の最終工程にかかっていて、1週間くらいで各地で旅立っていったのですが、移転してからは、この線路側の試験線は仮置場としても使われているようで、整備中の阪急電車がよく入っています。モ591号も、たんなる仮置きのようです。もしかしたら、台車、電装品とクーラーだけ流用して車体は新造するのかとも思うのですが、そうであれば岐阜から車両ごと運ぶ必要はないし、仮に岐阜で作業ができなかったとしても、大阪で必要な部品だけ外して車体は処分してしまえばいいわけで、いつまでも置いておく必要はないと思うのですが、ご覧のようにクーラーは外されていません。
 ということで、久しぶりにモ591号の姿を見たけど、高知へどういう姿で行くのかは、依然としてよく分からないままでした。