路面電車からLRTへ

福井鉄道 モハ201F

 今日も話題豊富な福井鉄道の話を続けます。
 ROBA 路面電車中心に、まちづくり考える−−福井で講演会と討論会/福井 毎日新聞
 LRT化で住みやすいまちへ 交通利便性高めよう 福井 「ROBA」NPO化記念し講演 日刊県民福井
福井鉄道福武線は、もともと福井と武生を結ぶ都市間鉄道として整備され、後から福井市内へ延長されたという経緯があります。他の多くの路面電車が最初から市内交通を担うために整備されたのとは違う来歴を持っているわけです。もっとも、かつては、市内線専用車両が走っていたこともあって、例のヒギンズさんの写真集(発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 路面電車編 (単行本))には、福井駅前と田原町間で運行されていた小型ボギー車の写真が掲載されています。市内線専用の運行は1969年には廃止され、現在まで鉄道車両だけが併用軌道に乗り入れているわけですが、今も市内電車として利用は少なく、もっぱら都市間の移動手段として用いられているように思います。
 この講演会なり討論会は、岐阜の電車が移ってくるのをきっかけに、「理念としてのLRT」とでもいうべき部分を取り入れていこう動きなのでしょう。一般に超低床電車を導入することがLRT化であると理解されている部分があります。しかし、たぶんそれは一つの側面に過ぎないんですね。よく分からないけれど、「都市計画」とか「まちづくり」の中で、「利便性を高めた路面電車」を一つの基幹的な公共交通として位置づけ、実践していくことがLRTの本質なのでしょう。
 ちょっと「特殊な」福井鉄道路面電車が、どのようにLRT化を遂げるのか、気にかけておきたいと思います。
 その他のニュース、今日は岐阜の路面電車の古豪で人気があった510形の保存の動きについて、紹介しておきます。まだ具体的な場所は決まっていないようです。
 保存場所めぐり交渉/名鉄の丸窓電車を保存する会/岐阜市で中間報告会 岐阜新聞
もうひとつ、広電の事故の件の記事もありましたので、とりあえずご紹介だけ。
 広電脱線、係員ミスが原因 中国新聞