本山交通公園の神戸市電

　阪神間では珍しくなった瓦葺平屋建駅舎のJR摂津本山駅を降りて南へ１０分ほど歩くと、本山交通公園というのがあります。もともと自動車教習用の練習コースで、現在は自動車の教習は行われていなくて、近所の子供たちが自転車で走り回っている、そんなところなんですが、そこに神戸市電の保存車両があります。その保存車両の化粧直しが実施されたということなので、行ってきました。
　保存されている電車は１１５５号で、８両製造された１１５０形は７両が広島電鉄へ引き取られましたが、この１１５５号だけがワンマン化されていなかったため、神戸に残って保存されてきました。以前訪れたときは、変な色に塗られているうえ、その塗装もボロボロになっており、ガラスが割れた部分には板が打ち付けてあって、かなり悲惨な状態でした。今日行って見ると、可能な限り腐食した部分も補修し、ガラスも取り替えられていて、色も神戸市電らしい色に戻っていました。
　せっかく保存されても、放置され朽廃して解体されるものも多いなかで、こうやって手入れされたことは素直にうれしいです。この電車を神戸市交通局の長田車両工場があった現在の長田区役所の敷地に移そうという話も聞いたことがありますが、とりあえず場所はどこでもいいので、「神戸の市電」を後世に伝えていってほしいと思います。
　その他の話題ですが、山梨交通創立６０周年記念で山梨交通電車の模型が発売されています。
　山梨交通電車ポリストーン製モデル　山梨交通公式サイト
これ詳しくは知りません。市街地では併用軌道を、郊外では専用軌道を走る電車だったようです。
　それと、「路面電車の日」関係のイベントで、「万葉線電車まつり」の日程が6月11日(土)に決まりました。
　新着情報　万葉線公式サイト
「詳細は、しばらくお待ちください」とのことで、何か期待してもいいのでしょうか。