センターポールのある風景

豊橋鉄道 3101号

 豊橋路面電車は駅前大通りから東八町までセンターポール化されていて、ちょっとした街のシンボルになっています。電線の地中化と同様に、景観に配慮するということで、最近は各地で路面電車の架線柱のセンターポール化が進められていて、補助金も出るようです。景観向上を目的としたセンターポール化は、確か鹿児島と豊橋が早くから進めたと記憶しています。鹿児島市電はすでに併用軌道部分全線のセンターポール化が完了しています。スポット的には広島の相生橋がかなり早い時期にセンターポールを採用しているはずです。
 もっとも、大昔の写真を見ると、路面電車が開通した明治時代、大正時代にはセンターポールが主流でした。とりあえず思い当たるところで、岡山の京橋のセンターポールは、そのころの風情を残していると思います。
 京橋 岡電館 両備・岡電DIGITALのりもの博物館
道路を車がたくさん走るようになると、道路のまんなかに柱があるのは邪魔だということで、道路端の架線柱や電柱からワイヤーで架線を支持するスタイルになっていったようです。だから、「センターポールに戻る」ということは、軌道部分を電車が取り戻した証であるとも言えます。
 岡山の話が出たところで、今日のニュースは貴志川線に関して岡電の社長さんの記者会見がありました。
 貴志川線後継内定の岡山電気軌道社長が会見 asahi.com
 南海貴志川線 沿線の駅前開発推進 新運営事業者・岡山電気軌道社長が方針/和歌山 毎日新聞
岡山市内の市民団体」さん大活躍ですね。駅前開発も手がけるとのこと。これを契機に地域全体の活性化につながれば、素晴らしいことです。岡電の公式サイトには電車運転士研修生と新社名の募集のお知らせも出ています。
 南海貴志川線について 岡山電気軌道公式サイト
私はこういうネーミングのセンスが極めて貧困なので、いいのが思い浮かびません。貴志川町はホタルとイチゴが名物らしいですよ。名物を入れればいいということではないのですが。