土佐電鉄〜2000形

土佐電鉄 2002号

 各地で新型の超低床電車がどんどん導入されている中、土佐電鉄の場合はハートラム100形を1編成入れた後の新車は、従来の機器流用の車体更新車2000形になっています。
 高知のLRV”ハートラム”の概要 高知県交通政策課
最初は特別に補助してもらって買ったけれども、1編成で1億9千万円もする電車は、通常の補助金があっても買えないということのようです。車体更新車であれば1両数千万円程度なので、車齢50年を超える200形が20両あり、その置き換えとしては現実的な選択肢なのでしょう。現在3両が在籍しており、今回、乗ることができました。車内はとりたてて特徴はないものの、明るくシンプルで機能的なもので、200形から流用した昔ながらの大きなコントローラーが付いています。バリアフリーの観点から超低床車が好ましいのは言うまでもないのですが、必ずしもそれにこだわる必要はなく、各社の実態に見合った形で新車を入れていけばよいのではないでしょうか。
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公共交通は、楽して儲かる商売ではないので、それを守っていくためには、地道な努力の積み重ねが欠かせないと思います。