土佐電鉄〜芝生軌道

土佐電気鉄道 607号

 ヨーロッパの路面電車の写真を見ていると、美しい芝生の上を悠々と走る路面電車の姿があったりします。日本でも高知と広島で一部採用されていて、画像は土佐電鉄の大橋通電停付近の芝生軌道です。これも私がご無沙汰していた間の試みで、施工されたのは2003年のことだそうです。
 季節的なものもあるのか、あまり美しく見えないのが残念ですが、この高知の芝生軌道は道路管理者の高知県が行ったもので、2002年に桟橋通一丁目電停付近の30m、翌年この大橋通電停付近の180mが施工されました。芝の育成実験からはじめた意欲的なもので、「高知県方式」として特許出願中だそうです。詳しくは高知県のサイトにPDFファイルで公開されている資料に記載されていて、興味深いことも書いてあります。
 高知県方式による電車軌道緑化の取り組み 高知県
 維持管理のコストや手間を考えると、どんどん導入するということにもならないと思います。しかし、高知市中心部の繁華街で、かなりまとまった延長の芝生軌道が施工されたことは、特別な意味があるのではないでしょうか。
 外国でやっていることがなんでもいいことだとは思いませんが、芝生軌道はやってほしいですね。街のまんなかで。