岐阜・路面電車・ラストラン

名古屋鉄道 モ784号

 さよなら路面電車 94年目の終点 岐阜名鉄3線 中日新聞
 路面電車:94年の歴史に幕、31日最後の営業運転 岐阜 毎日新聞
 岐阜の路面電車が廃線・1世紀近くの歴史に幕 日本経済新聞

 名古屋鉄道岐阜市内線揖斐線美濃町線田神線の最終運行日の今日、岐阜へ行って来ました。最終日に行くかどうか決めかねていたのですが、それよりも仕事が休めるかが重要なわけで、週の前半にいろいろ片付けて仕事が休める見込みになったら、「仕事が休めるけど行かない」という選択肢は自然消滅してしまいました。とにかく仕事を休んで行って来ました。できれば最終電車まで見送ってやりたかったけれど、何日も休むわけにもいかないので、午後7時過ぎで引き上げてきました。
 94年続いた電車が廃止される日にもかかわらず、私は「特別な日」であるという印象をあまり受けませんでした。もちろん、お客さんもやたらに多く、電車にカメラを向ける人もやたらに多く、電停に名鉄の社員さんが多く、それらは十分に「特別な日」であることを表していました。お客さんが多くてダイヤは乱れていました。それでも、うまく表現できないけれど、私には電車はあまりに「普通に」走っていると感じられました。たぶん「明日からは走らない」ということが、理屈では分かっていても、感覚としてうまく理解できないんだと思います。いつ行っても走ってなかったことなんかなかったんだから。
 特別な装飾電車もなく、増便もありませんでした。同じく今日で廃止になる岐阜市営バスは花バスが1台運転されていました。今日はあまり電車には乗らず、市内線と美濃町線の併用区間を歩いて、岐阜の街を走る電車たちの最後の姿を見てきました。最終日だけあって、マニア以外の一般の人たちもたくさんカメラを向けていました。

 電車のみなさん、ありがとう。長い間お疲れ様でした。