岐阜・路面電車・カウントダウン(その6)

名鉄 モ513+514号

 画像は徹明町の交差点を曲がってくるモ513号とモ514号です。なぜか美濃町線の徹明町電停到着の時に513号の前サボが「試運転」に取り替えられました。向かって右横の円盤には、まんなかに車号が、それを囲むように「2005.3.20 Good-Bye 600V & Last Run 510  旧美濃駅友の会」と書いてありました。名古屋鉄道としての公式発表は何もありませんが、1926年のデビューから岐阜の街を約80年間走り続けた彼らの最後の雄姿になるのでしょう。結局、一般でも乗車ができるようなイベント運行は行われないようです。
 徹明町の交差点には、数十人か、もしかすると100人近くのマニアが集まりました。誰かが通報したのか、たまたま通りすがりなのかパトカーまでやってきて、「写真を撮っている人は歩道に上がって下さい」と拡声器で怒鳴る場面もあって、ちょっとした「祭り」状態でした。私は人垣の隙間から、例によって曲がってくるところを撮らせていただきました。もっとも、写真を撮っている人はマニアだけでもなく、どう見ても普通のおじさん、おばさんやら、たまたま出くわした若者がケータイのカメラで撮っていたりと様々でした。
 電車はこのあと新岐阜駅前でお客さんを乗せ、忠節〜新関〜市ノ坪と走りました。市ノ坪に到着するころを見計らって行ってみると、岐阜の街に別れを告げてきたであろう彼らを、団体のお客さんや多くの人たちが囲んでいました。