岐阜・路面電車・カウントダウン(その2)

名鉄 モ513号モ514号

 画像は忠節橋南詰を行くモ510です。この日は「電車で野球教室」というヘッドマークで、側面にはプロ野球オープン戦開催の広告が付いていました。ここも撮影スポットで、忠節橋交番の前には三脚立てたみなさんが陣取っていましたが、歩道橋の上には誰もいなかったので上がってみました。ここは車の通行量が多くてなかなかうまく撮れないところです。たまたま電車と並走してきた車が左折したので、まあまあの感じになりました。
 画像の向かって右のトラス橋が長良川を渡る忠節橋で、岐阜の路面電車史を語る上で欠かせない橋です。そんなことを語る人がいるかどうか分からないので簡単に語っておくと、軽便鉄道が前身の現在の揖斐線と、路面電車である岐阜市内線は、長良川の両岸で徒歩連絡でした。それが昭和23年に忠節橋が完成して電車が橋を渡るようになり、その後忠節駅の移転、配線の変更によって接続の改善が図られ、昭和42年には岐阜市内線揖斐線の直通運転が始まります。そのときにもともと美濃町線を走っていたこのモ510形やモ520形が直通運転用の電車に抜擢されます。今、流行りのLRTというのも定義がいまいちよく分からないのですが、ある意味LRTを先取りしていたといえるんじゃないでしょうか。
 「岐阜市電」への愛にじむ 本巣で情緒たっぷりなスケッチ展 中日新聞
忠節駅の改札前の壁面にも幼稚園の園児が書いた電車の絵がいっぱい飾ってありました。