「夢二号」を見に行く (その2)

岡山電気軌道 3010号

 この画像が「夢二号」です。「夢二号」はKUROとは別の電車です。東武鉄道日光軌道線の100形で、10両が岡山へ移籍、1両は早い時期に事故廃車になりましたが、岡山電気軌道の主力形式3000形として活躍しました。現在在籍しているのは3両で、今度RACDAさんが募金を集めて日光時代の塗装への復元を計画している3005号、KUROの3007号とこの「夢二号」の3010号です。
 2000年7月の鉄道ピクトリアルの路面電車特集には「最大出庫は17両であるため、3000形の出番はほとんどない」とあります。現在とはダイヤが若干違うかもしれませんが、いずれにせよ予備車ということです。だから、会社としての経済合理性だけを追求するのなら、本来は、最低限の整備だけしておけば足りるはずです。しかし、3両がぞれぞれ個性を与えられ走り続ける。素敵なことだと思います。
 「夢二号」はKUROのように全面的に改装したわけではないのですが、同じように水戸岡氏のデザインによる外装に塗り替えられており、車内には竹久夢二の絵が飾ってあるそうです。「そうです」というのは、3往復しかせず乗り損ねたので、車内は見られませんでした。今回は西大寺まつりの短期広告のために横断幕を付けて走っていました。KUROが定期で走るようになったので、こういう機会でないとなかなか見られないかもしれません。
 ニュースからは、日曜日にあった岐阜の路面電車に関する集会の記事を拾っておきます。
 路面電車の廃止 背景など説明も 岐阜のシンポに70人 asahi.com
 路面電車:市民グループ「3路線の再生を」集会や署名活動 /岐阜 毎日新聞
 レール保存し再生目指そう/岐阜市/来月末の名鉄3線廃止控え、住民シンポ 岐阜新聞
 役所が主体の運動とか民間のとか、これまでもいろいろあったんですが、正直、どこか盛り上がりに欠ける印象は否めないです。これからどうなるのか決め付けるわけにはいかないと思いますが。