札幌市電の存続について

札幌市電 M101号

 札幌では、市電の存廃について、話し合いをしているそうですが、
 札幌市電は存続、上田市長が表明へ・経営形態など検討 日本経済新聞
 市長さんが2月1日に記者会見し、存続を明言するらしいです。それで学識経験者の検討委員会や市民のワークショップをつくって、議論を深めるとのこと。さらにループ化、延伸の検討も行うそうです。
 札幌市電の場合は、もともと廃止前提での議論ではなく、事業継続に当たって営業収益だけではやっていけないけど、続けますよということに対するコンセンサスの形成に目的があったように思います。それで「市民や議会から存続を求める声が強」いというのを認識したので、存続の方針を打ち出すようです。
 ループ化はどうでしょうね。さらにJR札幌駅前まで来るといいような気はなんとなくしますが、それで劇的にお客さんが増えるというわけでもないでしょうから、結局、事業費との兼ね合いになるんじゃないでしょうか。
 「札幌の市電運営にPFI導入を」政投銀支店が提言 日本経済新聞
 これで、今後は、運営形態を考えていくそうですが、「民間資金を活用した社会資本整備(PFI)方式への転換を求める提言」もされています。「PFI」って流行ですね。広島の橋の架け替えのときも出てきました。これをやると、なぜ人件費や必要経費が削減できるのか、詳しい中身が分からないんですが。公営企業でもできることはできると思うんですけど。市の負担が20年で160億と出ていますが、もともとの見積もりが適正なんだかも精査する必要があるでしょうね。こういうのって、だいたい、数字だけが一人歩きするので。