鉄道線の路面電車化

名古屋鉄道 モ802号

 もう1回くらい「正月の広島」をやろうかと思うのですが、別のニュースがあったので紹介しておきます。
 今日のローカルニュース 福井新聞
 このニュース一覧の中に、「低床車両導入へ 市街地での安全、利便性向上 新年度・福井鉄道福武線」という記事があります。直接リンクできないようなので、趣旨ををまとめるとこんな感じです。

  • 福井鉄道では新年度から2年間で福武線の24両ある車両のうち、18両を低床車に入れ替え、ホームの切り下げ工事を行う。
  • 名鉄岐阜市内3線が廃止になることから、同線で運行している低床車両の譲渡を交渉し、新年度は、1921、29年製などの古い型の8両を更新する予定。
  • 事業費は3億3千万円で、そのうち国が9分の3、県及び沿線自治体が9分の5を補助する。

 先日モ800形2両が福井鉄道へという記事がありました。2両だけでどう使うんだろうと思っていましたが、形式は分からないものの、他にも行くようです。この記事でははっきり読み取れないのですが、入れ替える「低床車18両」はすべて岐阜の電車だろうと思います。新車だとコストがケタ違いになるので。
 福井鉄道は鉄道線部分と併用軌道部分を比べると、圧倒的に鉄道部分が長く、鉄道線の電車がそのまま乗り入れて、併用軌道部分では電車の乗降口から2段ステップが出てくるという形でした。これをすべて路面電車タイプで統一しようというのですから、思い切った方針転換だと思います。岐阜の比較的新しい電車が中古で安く手に入ることとと国や自治体の補助が見込める状況になったので、決断したのでしょう。
 画像は2001年10月の交通社会実験のとき、岐阜から出張したモ802号が福井駅前電停に進入するところです。そのときは想像もしませんでしたが、これが当たり前の風景になるんですね。