モノクロームの広島 2005 正月(2)

広島電鉄 3702号

 今日の画像は御幸橋西詰です。現像したフィルムを見て、あらためて思いますが、標準レンズで写真を撮るのは難しいです。中望遠か思い切って広角の方が「それらしい写真」が撮れます。もちろん「それらしい写真」と「いい写真」は違いますが。
 先日、被爆当日の御幸橋西詰の写真を残した中国新聞のカメラマン松重美人氏の訃報が新聞に載っていました。あの写真の場所はこの画像でいうと向かって右側の横断歩道を渡った少し先になります。今の御幸橋は当時の橋ではなく、架替えられています。
 PFI方式を断念 平和大通り3橋架け替え 中国新聞
 広電には「平和大通り線」という構想があります。その際のネックの一つとして指摘されているのが、電車の荷重を想定していない老朽化した橋梁の架替えだと言われています。この記事によると広島市は民間資金を利用して架替事業を計画していて頓挫したとか。「現在の橋の外側に暫定的に歩道や市内電車橋を設ける段階的整備の検討」をするらしいです。道路の真ん中ではなく、歩道沿いに路面電車を通すのは、歩道から直接乗り降りできて絵柄としてはいいんですが、沿道利用とか自動車の進入に支障となるので、現実には調整が難しいんじゃないでしょうか。歩道には街路樹があるので、落葉による電車のスリップという問題も出てきます。「暫定的」というのも気になりますね。
 ところで、広電の新型車グリーンムーバーmaxは順調に試運転が進み、宇品線などでも訓練運転が始まったようです。
 国産技術で快適さ向上 広電新型低床車 asahi.com
 こういう記事を見ると、実物を見に行きたくなります。