残していくということ

名谷車庫 市電庫

 昨日は青春18きっぷで日帰り広島へいってきました。モノクロフィルムで撮ってきたので、とりあえず画像はありません。この話は、現像ができてから、書きたいと思います。
 ローカルな話題ですが、ポートアイランドにある神戸市立青少年科学館というところで、「神戸市電展」という企画があります。
 神戸市電展 神戸市立青少年科学館
 地下鉄の名谷車庫に実物の市電2両と資料が保管されていて、去年はじめて一般公開されました。見に行ってきたことは日記にも書きましたけど、そこから一部を持っていって展示するのでしょう。市電を知らない子供たちにもいっぱい見てほしいです。
 ところで、ちょっと高かったんですが、

発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 路面電車編 (単行本)

発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 路面電車編 (単行本)

を買いました。アメリカの軍人として来日したヒギンズさんという人が、昭和30年代を中心に撮ったカラー写真の各地の路面電車の写真集です。形式写真でもなく、変なイメージを撮ったものでもない率直な写真は、当時の各地の路面電車の様子やその街の空気を伝えていて素晴らしいです。そして、すべてカラーであること、多少の補正処理はしているようですが、コダクローム調の重厚な色合いはほとんど変色、褪色していません。この当時、カラーフィルムで電車の写真を撮った人はほとんどいないと思われるので、その意味からも貴重です。
 こういう素晴らしいのを引き合いに出して言うのも気が引けるんですが、写真集つくりたいですね。一生に一冊、同じ時代を共有した電車と街の姿を自分の手で残したいという気持ちがあります。退職金で作るんだとか言ってますけど、早くても30年先ですか。夢みたいな話ですが、写真集ができた暁には、ここをご覧のみなさんで引き取っていただける方には差し上げますので。