今年いちばん印象に残ったニュース

広島電鉄 651号

 今年も残りわずかとなったので、今日は路面電車関連で今年いちばん印象に残ったニュースを書いておきます。
 被爆電車 写真見つかる 原爆投下の3日後撮影 中国新聞
 被爆電車 復興刻み現役 中国新聞
 広島電鉄には4両の「被爆電車」と呼ばれる電車、つまり、1945年8月6日の原爆投下時に運行されていた電車650形が今でも在籍していて走っています。そのうちの1両651号の被爆後3日目の写真が見つかったというニュースです。
 651号は、現存する4両の中ではいちばん爆心地に近く、中電前から市役所前の間を運行中に、原爆に遭いました。そして爆風によって脱線し車体が回転したとも言われていましたが、実際に被爆直後の写真が公表されるのは、今回がはじめてでした。
 黒こげになった電車の写真を見て、この電車が修復されて、今でも現役で走っていることに、私は素直に感銘を受けました。もっといろいろなことを感じるべきなのかも知れませんが…。今日の画像は、それから59年余り後の2004年12月の651号です。
 広島電鉄では、グリーンムーバーグリーンムーバーmaxという新型超低床車が投入されていて、彼らの活躍の場は徐々に狭まっています。
 しかし、彼らはこれからも21世紀の広島の街をずっと走る続けることでしょう。いつまでもいつまでも。