青春18きっぷ〜岐阜日帰りの旅(その2)

名古屋鉄道 モ875+876号

 モ593が上芥見を走り抜けていくと、車で追いかける方は次の現場へ(野一色か北一色あたりまで行けば、先回りでもう一回撮れそう)、電車利用組も30分後の電車で引き上げて、いつものように誰もいなくなりました。
 このあたりの数百メートルの区間も併用軌道というより、「道端軌道」とでもいうのか、道路と軌道の境目がはっきりしない独特の形態になっています。道路に車が走らなかった大昔、こういうところはたくさんあったんですね。それが車が走るようになって道路と軌道が分化し、利用者が増えて電車も高速化され、専用軌道や高速鉄道へと発展してくる。美濃町線はそういう「近代化」とは無縁のまま21世紀まで走り続けて、まもなくその役割を終えようとしています。
 今日の画像は、札幌からはるばる岐阜までやってきたモ870形です。この電車も好きなんです。改造されてサイドビューは札幌時代と変わってしまいましたが、正面の雰囲気は残っています。実はこれに新岐阜から上芥見まで乗ってきたので、折り返してくるのを待って、写真を撮りました。
 このところ、廃止を控え、よく貸切運行があるようです。主催者と知り合いでもなければ、なかなか正確な情報は入りませんけど、このモ870形とモ510形の貸切を使ったツアーを募集しているのを見つけました。ネットで募集しているし、主催が名鉄観光なので、紹介しても構わないでしょう。
 名鉄観光HP
 それと、モ870形のふるさと札幌でも、クリスマス電車が走っているという記事がありました。
 乗れたらラッキー、クリスマス市電 札幌 北海道新聞
 札幌市電は早くから近代的な連接車を導入しましたが、現在は岐阜にこの2編成があるだけです。数年前に車体更新しているので、まだまだ走れそうなんですが…。