電池で走りました

福井鉄道 モハ562号

 福井鉄道の路面電車タイプの電車を動かすリチウムイオン電池を開発という話ですが、12月3日に実験があって、武生の側線で時速20kmで動かす実験に成功したそうです。
 新型電池で路面電車走行 福鉄車両工場で実験成功 日刊県民福井
使われた電車は、元北陸鉄道金沢市内線のモハ562号です。実用化の目途は立っていないそうですが、鉄道総研のよりも大幅に小型化したとのこと。ちなみに鉄道総研の実験も元北陸鉄道金沢市内線の電車が使われていました。
 ハイブリッドカーみたいのはありますが、電気自動車って普及しませんね。スピードとか走行可能時間に難点があるのでしょう。路面電車に使うにしても、最低でも時速40kmくらいは出ないと実際には使えないし、通常の鉄道線の電車は、今回の実験に使われた電車よりずっと大きいですから、もっと大容量の電池が必要でしょう。
 でも、たんに電池の開発のPRで電車を動かしているということでもないようです。福井市総合交通課のサイトを見ると、「JR線路へも相互乗り入れできる技術(天然ガスを燃料としたマイクロガスタービン燃料電池による自家発電型の電車)を調査研究します。」などと書いてあります。
 福井市公共交通計画
 ケータイの電池なんかは、ケータイの普及に伴って、一気に小型化・高性能化したので、電池で走る電車もまったくの絵空事とも言えないかもしれません。
 今日の画像は、2001年10月の交通社会実験のときのモハ562号です。上の福井市のサイトにはそのときに岐阜から借りた電車の画像が使われています。