堺トラム「紫おん」搬入

阪堺電気軌道 1002号
 今日に日付が変わった直後から、堺トラムの第2編成となる「紫おん」、阪堺電気軌道1002号の搬入が行われました。新車の搬入作業を実際に見たことがなく、いいチャンスだと思ったので深夜の堺へ出かけてきました。簡単にご報告したいと思います。1枚目は道端でトレーラーにのったまま搬入のときを待つ堺トラム「紫おん」です。
阪堺電気軌道 1002号
 搬入作業は妙国寺前で行われました。真冬の深夜にもかかわらず、三十名くらいのマニアが参集していました。
 投光器に照らし出され、大きなクレーン車が2基据え付けられて、アームを高々と掲げています。その下にトレーラーごと堺トラム「紫おん」がゆっくりと後ずさりして進入し定位置に止まりました、2枚目の画像はベルトで固定され、吊り上げ始めたところです。
阪堺電気軌道 1002号
 作業の手順はこうです。車両は台座に載ってトレーラーで運ばれてきます。その台座ごと車両を吊り上げ、トレーラーを抜いてゲタを履かせます。そしてその台座にスロープを接続して線路に降ろして載せるというわけです。模型の電車を線路に載せる器具がありますが、あれとまったく同じ原理でした。この実際の搬入の方法を今回、私は初めて知りました。
阪堺電気軌道 1002号
 線路に載った堺トラム「紫おん」は、まだ自走できないので、車庫まで牽引されました。最後の画像は迎えに来ていた大先輩モ164号に手を引かれ、あびこ道へと向かう堺トラム「紫おん」です。
 彼は来月のダイヤ改正では早くも即戦力として期待されています。今日載った線路とともに、これから数十年、長い路面電車人生がスタートします。彼の門出を祝福したいと思います。