万葉線にハイトラム

鉄道総合研究所 LH02号

 今日の画像は2008年3月に札幌市電で試験走行をしたときのハイトラム(Hi-tram)です。この後、四国にも出張したようですが、この夏、万葉線で試験走行をすることになったという報道がありました。
 万葉線のハイブリッド電車 この夏 走行試験 中日新聞
 万葉線の延伸構想はいろいろ出てきていますが、今回の試験走行はそのためでしょうか。記事では「七、八月ごろに運び込んで試験走行し、環境面の効果などを調べるとみられる」とあって、正式な発表があったわけではないようです。
 ハイトラムは、架線・バッテリーハイブリッドLRVで、架線がなくても走行できることで、工事費の縮減につながり、景観向上にも資することが利点なのですが、よく考えると活用が難しい部分があって、短い区間シャトル便に使うのなら予備車1両で2両あったらいいのでしょうが、たとえば海王丸前まで伸ばすとして、昼間の半分の電車を高岡駅前から海王丸前行きにするとすれば、予備車含めて4両必要になって、架線工事費がいらないというメリットよりも、車両の二重投資のデメリットの方が大きくなるようなことになりかねないように思うのです。そういうことで、片原町から分岐する新系統で採用するのであれば、いずれ車両を増やす必要があるから、いいのかもしれません。
 ともかく、ハイブリッドLRVがあるなら持ってきて走らせてみようではないかという発想と実行力はすごいと思います。