JR岡山駅への路面電車の乗り入れについて

岡山電気軌道 3007号

 JR岡山駅への路面電車の乗り入れについて、今日、岡山市長がJR西日本の社長と会談したという記事がありました。
 岡山市長がJR西社長と初会談 岡山駅へ路面電車乗り入れ協議 - 山陽新聞ニュース
記事を読んでみると、これでようやく土俵に乗ったので、これから協議をしていくという内容でした。JR岡山駅前の土地はJRの所有で、JRがバスやタクシーの乗り入れを個別に認めているということのようで、したがって、JRの了解がまず必要で、その後各交通事業者や交通管理者と協議するという手順が示されています。
 このJR岡山駅への路面電車の乗り入れ構想は以前からあった「長期的課題」だそうですが、先日紹介した高岡や他の都市でも同様の事例があるので、雲を掴むような話ではないでしょう。しかし、どうもそう簡単に進まないようです。その理由が駅前がJRの土地だからなのか、他の事情なのか、そこまではよく分かりません。確かに駅前広場の再配置には事業者ごとの利害の対立が出てくるし、交差点処理も複雑になってくるのですが、それはどこでも同じようなことで、岡山の特殊事情ではないでしょう。
 ということで、いつどうなるということは、現時点で不明というほかないのですが、ともかく端緒についたと理解しておきたいと思います。
 もう一点、JR吉備線LRT化について、「たたき台をできるだけ早期に示す方針を確認した」そうです。この構想も、富山ライトレールができる以前からあったものですが、特に大きく進展することもなく、現在に至っています。富山は新幹線関連で事業費が捻出できたので、それと同じようにはいかないわけですが、こちらもこれを機に進展があるのか注目したいと思います。