福井鉄道160形電車の修復について

福井鉄道 モハ161−2号

 日刊県民福井にこんな記事が出ていました。
 福井の「震災電車」修復へ 復興の象徴と知名度向上図る 日刊県民福井
福井市の下馬中央公園で保存されている福井鉄道160形、モハ161−2号について、2014年度に塗装を塗り替えるなどの維持補修をすることになったというんですね。この保存車両は前に一度だけ見に行ったことがあります。
 [福井鉄道の保存車両を訪ねて - 猫電車日記
現地にはこんなことが書いてある看板が立っていました。

復興の歴史とともに−福井鉄道モハ161−2号

モハ161−2号電車は、昭和8年(1933)に誕生しました。
昭和23年(1948)の福井震災で炎上し、致命傷を負いながらも奇跡的な復活を遂げ、平成9年(1997)9月15日までの64年間走りぬきました。
モハ161−2号の歩んだ道程は、震災を乗り越えて復興を成し遂げたフェニックス福井の象徴ともいえましょう。
 平成10年3月  福井市

 せっかく保存されても放置されて朽廃する車両が多くて、積極的に後世に残そうとする強い意思がなくては維持できません。福井地震の体験を持っている人は若くてももう70歳代でしょう。記憶は風化し、やがて歴史上の出来事になっていきます。「フェニックス福井の象徴」であるこのモハ161−2号をいつまでも伝えてほしいものです。