路面電車年鑑 2014

札幌市電 A1201号

 年末に本屋で平積みになっているのを買ってきて、読んでなかったのをパラパラとめくっていました。書籍の紹介です。イカロス出版路面電車年鑑は2冊目、その前に年鑑ではありませんが1冊でているので、実質3冊目になります。昔から鉄道ピクトリアルに路面電車特集がありますが、数年に1回なので、とりあえず、毎年出してくれることは有難いことであります。
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 見開きグラビアが富山の100周年の花電車、以下カラーの特集で、札幌市電ポラリス福井鉄道FUKURAM、阪堺電車堺トラム(茶ちゃ)という昨年登場した新車の記事があって、嵐電嵐山駅、東京都中央区のLRT構想の現状、2013年の新車、廃車のまとめが続きます。
 その後は各事業者の紹介で、現状、あゆみ、現役車両がまとめられています。営業用の現役車両の写真が全車掲載されているのがこの本のアピールポイントでもあります。
 全体的には非常に結構なのですが、ところどころひっかかるところもないではないのです。たとえば「800形を車体更新して低床化を図った8000形」(33頁、8000形を低床車というのか?)とか「併用軌道のすべてが緑化整備される予定」(129頁、事業は完了しているはず?)などです。細かいことですが。
 あと欲を言えば、諸元表とか休車情報などデータ面が充実して、カタログに事業用の車両を加えていただければ、なおいいのではないでしょうか。
 毎年新しい話題があるということは、素晴らしいことです。来年以降も継続してください。