都電の100年

東京都交通局 8804号

 本屋へ行って、鉄道書のコーナーをパトロールしてきました。最近、都電の本が何冊か出ていて、1冊買ってきました。イカロス出版という鉄道関係の書籍を多く手がけている出版社の『都電の100年』という本をご紹介します。
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 馬車鉄道の時代から7500形の引退まで、文字どおり「都電の100年」を1冊にまとめた本です。今の荒川線、全盛期に系統の紹介、沿線風景、40年を隔てた定点観測、譲渡車両と保存車両、都電小史といった具合で、内容としては網羅的ですが、見せ方というか切り口というか、巧く構成されているので、類書の中でも目を引く一冊となっています。
 小史の最後に荒川線になってからが、市電・都電の時代の3分の1を超えたと書いてあって、そうなのかと改めて思いました。都電荒川線の魅力というのは、東京都内を縦横に走った都電の歴史を今日まで受け継ぎつつ、未来へ向かって走り続けている、そういうところにもあるのではないでしょうか。