富山地鉄 2010年度決算発表

富山地方鉄道 デ9003号

 富山地方鉄道、5期ぶり増収 10年度、環状化で旅客増 朝日新聞
 富山地方鉄道の2010年度決算が発表されています。記事から路面電車に関係する部分を引用しておくと、「10年度の市内電車の旅客輸送人員は前年比7%増の402万3千人。特に定期を使わない利用者が前年より1割ほど増えており、同社では、環状化によって買い物や観光で乗車した人が多かったとみている」とのことです。
 先日報道された調査結果の休日4割増とは違った分析になっていますが、全体で7%増ということであれば、そんなものかなと思います。定期外の乗客の1割増は、「セントラム効果」とみてよいのでしょう。
 路面電車でも設備投資は大きなもので、新線の開通によって相応の収入増があっても、本来減価償却の増によって、収支に影響を与えかねないものですが、富山地鉄の新線は、上下分離によって設備が「借り物」になっているので、それなりの収益増として表れているようです。
 そのあたりの配慮が十分に行われた計画だからこそ、実現したというわけですが、よそで新線建設の話があるのであれば、参考にしておくべきことではないでしょうか。