長崎電気軌道 5000形に乗る

長崎電気軌道 5001号
 先週、JRの5489を見ていたら、今日の7時25分新神戸発ののぞみだけ、空席があるのを発見して、そういうことに背中を押されて、この連休は九州路面電車紀行をすることにしました。過去何回か企てて、中途半端に終わっていますが、今回は何とかなりそうです。でも、終わってみるまで分かりません。家に帰るまでが遠足です。
 1日目は長崎です。先月も来ました。実は。旧仙台市電の募金活動の支援ということで。書いてませんが今のこのブログのバナーがそのときのものです。今年の2月にデビューした5000形には乗れなかったので、今日は乗ろうと決めていました。今日は昼前に長崎に着いて、いつものような行動をしつつ、5000形が5系で運行されているのを確認し、3時半過ぎに蛍茶屋で待ち構えました。やってきたのが、この画像です。折り返しで3系浦上車庫行き、言い換えると入庫ということです。先月見たときにあった、運行開始記念のヘッドマークは外されていました。
長崎電気軌道 5001号
 車内の様子です。台車の上がわずかに盛り上がっていますが、普通に乗っていれば気づかない程度でしょう。手すりが黄色いのは近頃の流行のようで、その他はシンプルで落ち着いた感じです。
 運転台の後ろには、アルナ車両から長崎までの輸送や試運転の様子の写真と3000形と5000形を比較した諸元表が貼ってありました。諸元表は注目箇所がマーキングしてあるんですが、当然のことながらマニアックなことで、「C−PCU装置東芝製」とか一般のお客さんには意味が分からないと思います。
長崎電気軌道 5001号
 運転台です。モニターがありますが、ワンハンドルで、操作性としては、在来車との統一性をとっているように見受けられます。運転台の横に袖窓が設けられていることも在来車と共通です。おそらく、現場からの要望があったのでしょう。
 この車両は正面から見ると細面ですが、運転台横の袖窓もデザイン上のポイントかもしれません。今の季節、窓から吹き込む風が心地よく感じられます。
長崎電気軌道 5001号
 そういうことで、5000形に蛍茶屋から浦上車庫まで乗りました。最後の画像は浦上車庫です。ブレーキランプが点いています。
 3000形は、コロコロとしていて愛くるしいデザインなのですが、5000形は直線的で、もっと実用性を重視しているような気がします。もっとも、気がするだけで、乗客として乗ってもそれが分かりはしないのですが、3000形の運用経験がフィードバックされているはずです。
 アルナで見た車両に再会すると、ちょっとした感慨のようなものがあります。あのときクレーンで吊られてたなとか。今日乗ってみて、乗りごごちはいいほうだと感じました。公式サイトによると、平成23年度にも1編成導入されるそうです。末永い活躍を期待します。