堺市 阪堺支援策提示

阪堺電気軌道 モ162号

 路面電車の阪堺線、大阪・堺市が50億円支援 10年間めど 日本経済新聞
 堺市 阪堺に50億円提示 読売新聞
 6月に支援策を提示と言われていましたが、昨日6月30日に堺市から阪堺・南海に対して、支援策の提示が行われたようです。記事から分かる内容を書いておくと、2011年度から10年間を目途に総額50億円を財政支援するというもので、運賃引き下げ(大阪市内まで290円の運賃を200円に引き下げる)や経費の補助として毎年2億を上限に10年、低床車両の導入、電停の増設など利便性を高めるための補助として、10年間で30億円というものです。上下分離については協議を開始するとのことで、「お願いしてきた項目がほぼ入っている。存続を前提に協議を始められると思う」との阪堺の社長のコメントが付いています。
 今後、市民の意見を聞き、議会の了承を得て9月末までに正式決定ということだそうですが、当面の、というのは10年間の支援として、枠組みは上下分離にはなっていないけれども、実質はそれに近いので、このような方向性が示されたことは、非常に大きいと思います。存続に向けて動き出すことを期待していいのではないでしょうか。