阪堺色の都電7511号デビュー

都電 7511号
 ということで、昨日は阪堺色の都電7511号のお披露目が行われた都電荒川車庫へ行ってきました。天気はよくて暑いくらい。都電のイベントは久しぶりです。最近の傾向なのか、今回だけたまたまなのか、前よりもずっとマニアが多いです。
 当日は11時からセレモニーが行われ、交通局長さんと南海電車の役員さんのご挨拶がありました。でも、人垣の後からしか見えなかったので、ちゃんとした写真はありません。挨拶の間、7511号は車庫の後方の建屋の中の幕の後で待機していて、司会者の合図で、最初から定位置にいた6086号の横にしずしずと入場するという演出がありました。
都電 7511号
 マニア向け撮影用の配慮があって、電車に近づいてよい時間帯とロープの外側に下がらなければいけない時間帯に分けられていました。1枚目は前者の時間帯で、自然な秩序で、距離を保ってマニアのみなさんが囲んでいます。2枚目は後者の時間帯で、それでも人垣が三重くらいになっているので、後から背伸びして腕を伸ばして撮りました。改めて見るとパースペクティブがちょっと変ですね。
 阪堺色の7511号は、深みのある塗装と重厚な雰囲気を本家から借りて、美しい姿で登場しました。阪堺色は窓枠部分の表現が難しいのではないかと思いましたが、よく似合っていると思います。運転台で職員さんが作業をされているのが写っていて、この後、例の「天王寺駅前」の方向幕が披露されました。
都電 7511号
 側面の広告、これが今回のPR企画の目的です。それぞれの沿線の名所に、挨拶では、東京タワーと通天閣とか、浅草寺住吉大社とか、共通点がいろいろあるとおっしゃっていました。探せばいろいろあるけれど、かつて路面電車が有数の路線網を築き、そして縮小されていった大都市に残って、今でも人々の足として活躍を続ける路面電車であることが都電荒川線阪堺電車の最大の共通点ではないでしょうか。
都電 7511号
 イベント終了後、7511号が阪堺色になってはじめての営業運転に出ました。経路は、荒川車庫前から王子駅前、三ノ輪橋と走り、荒川車庫前で入庫となりました。この塗装は今年度末までということで、7500形も勇退が近いことがすでに発表されています。7511号にとって、阪堺色が最後を飾る晴れ姿になるのかもしれません。
 今回のイベントでは、さほど広くない車庫に多くの来場者がありました。場内整理等ご苦労も多かったものと思います。東京都交通局の関係者の皆さんにお礼申し上げます。