玉電デハ200形を訪ねて

東京急行電鉄 デハ204号
 最近は仕事で上京することがないので、趣味活動と別の用事を兼ねて本当に久しぶりの東京です。今日は東急田園都市線宮崎台駅前にある「電車とバスの博物館」へ行ってきました。
 ここには玉電のデハ200形204号が保存されています。ずいぶん前から見てみたいと思っていましたが、なかなか機会がなく、今回初訪問となりました。新横浜から長津田経由で、このあたりの東急田園都市線に乗るのは、はじめてのような気がします。新しいきれいなたくさん電車が走っていますが、たまたま乗り合わせた急行南栗橋行きは、天井に扇風機が残っている懐かしい電車でした。
 さて、デハ204号は屋内展示で、美しく保たれていました。車内は休憩所用に改造されているのでオリジナルではなく、109の広告のつり革も何かから流用しているようです。しかし、特徴のある卵型張殻構造の断面や取って付けたような中間の車輪には、実際に触れてみるとやはり感動を覚えます。そしてこの愛嬌があるとしか表現しようのない前面のデザイン!
 デハ200形は、その進取性が災いした部分もあり、比較的新しかったにもかかわらず、世田谷線に残ることなく、玉電の廃止と運命をともにしました。先を行き過ぎたのか、しかし、50年以上前に設計された電車だとは思えない斬新さが感じられるということは、時代を超えてもいるのでしょう。やはり実物は見ておくべきだなと思いました。 
東京急行電鉄 デハ304号
 帰り道、三軒茶屋で降りて、世田谷線で下高井戸まで行きました。世田谷線はいつものように、今日も多くのお客さんが乗っていました。
 三軒茶屋の「一日乗車券発売中」という貼紙があって、そのこども用のデザインがデハ200形とデハ300形がすれ違っているところというとても素敵なデザインでした。