御車山祭の加越能鉄道 1999

加越能鉄道 デ7074号
 今年の5月1日、2日と富山を訪れましたが、1999年にも同じ日程で富山へ行っていました。このところ有難いことに休みが多くて時間があるので、そのときの写真を探してみました。整理が悪くて探すのに時間がかかります。同じ袋の中に、美濃町線の関から美濃間の廃止直前を撮ったフィルムも混じっていました。それは同じ年の3月のことです。自分の中では、このときと今との連続性はあるけれども、さすがに記憶は薄れています。このときは高岡駅前から米島口の間でしか写真を撮っていませんでした。
 1枚目は坂下町です。今年と同じように御車山が後に見えていて、折返しの運行形態も今年と同じです。先代ネコ電車が今年の当代と同じ任務に就いています。1999年というと、おおげさに言えば前世紀のことになりますが、御車山祭は変わりません。次の世紀も変わらずやっていることでしょう。
加越能鉄道 デ7051号
 万葉線は変わりました。10年余り前は加越能鉄道で、愛称が万葉線でした。そして廃線の危機を乗越えて、路線は新たに設立された万葉線株式会社に譲渡され、車両も新しくアイトラムが登場しました。今振り返ってみると、10年余り前も今も、当然のように万葉線はあるけれども、決してそれは当然ではなかったのです。
 この画像は、フィルムを眺めているときに、今年も同じ場所で撮ったなあと思って選んでみました。新能町と米島口の間です。写真を撮る場所というのは、自然に決まってしまいます。進歩がないといえば、そういうことでしょう。
加越能鉄道 デ7076号
 ここもよく撮ってますが、本丸会館前の歩道橋の上からのショットです。後方奥にネコ電車が見えているので、お祭りの交通規制が終わった後でしょう。上りのコカコーラ電車は2両交換だったようです。万葉線のコカコーラ電車は、今でもありますが、車両は変わっていると思います。
加越能鉄道 デ7062号
 最後は高岡駅前です。電停の構造は、看板類が変わっているだけで、大きくは違いません。フィルムをざっと眺めてみた感想としては、高岡の町並みはあまり変わっていないのですが、月日の流れを感じるのは人物が写っているカットで、やはり服装や髪型にはその時代を感じます。