堺のLRT中止確定

阪堺電気軌道 モ505号

 今日、南海・阪堺側と堺市が会って、堺のlrtの中止が確定するそうです。
 堺のLRT中止確定へ──南海社長、市長に22日受け入れ表明 日本経済新聞
共同プロジェクトの相手側が降りることを決めたわけなので、議会にとやかく言われても、もうどうしようもないことになります。これで堺市長さんもホッとされるのではないでしょうか。当面の問題としては中止に伴う損失、違約金的な処理をどうするかですね。もともと中止があることを前提としていないので約定はないと思いますが、運行計画の策定等、相当な作業を南海・阪堺がやっているので、少なくとも、経営予定者の特定以降の作業について、中止に伴う損失分の支払いを求めるのは当然でしょう。堺市には誠意を持って対処していただきたいと思います。
 さて、次の問題は阪堺線の存続ですが、これについては従来どおり支援を求めていくということのようです。ただ、堺市が「存続が前提」というからそうなるのでしょうが、私は廃止やむなしという現状に理解を求めることを全面に出したほうがいいように思います。でないと、たんに赤字補填を求めているようにしか映らなくて、南海・阪堺側が損な役回りを演じさせられるような気がするのです。
 この間の経緯の印象としては、市長は「存続が前提」と盛んに言うけれども、堺市の姿勢に危機感が感じられません。