趣味悠々 京福電気鉄道

京福電気鉄道 西院車庫

 NHKの教育テレビで「趣味悠々」という番組があって、「デジタル一眼レフで巡る ローカル線の旅」というのをやっています。といっても、私は一度も見たことがありませんが、10月8日の放送が「京福電気鉄道 街の中で撮る」というテーマなので、ご紹介します。講師は広田尚敬氏。
 http://www.nhk.or.jp/syumiyuuyuu/local_trip.html
広田さんは、今このNHKのサイトを見て知ったんですが、73歳だそうで、今でも第一線で精力的に活動されていて、すごいですね。広田さんは、著名な鉄道写真家ですが、記録としての鉄道写真という分野があるとすれば、作品としての鉄道写真という分野を開拓された方だと思います。ボキャブラリーが豊富でないので、ありふれた表現しかできませんが、「情景的な」鉄道写真というのは、この方が撮り始めたんじゃないでしょうか。今でこそ鉄道雑誌を見ると、いっぱいそういう写真が載っていますが、直接にか、そうでなくても間接的に、この方の影響を受けていると言っていいかもしれません。
 前にカメラ雑誌だったと思うけど、広田さんの昔のモノクロのSLの写真が載っているのを見たことがあります。写真から力強さが伝わってくるんですね。すごいなあと思いました。おそらく大胆に切り取るところがこの方の作風なんでしょう。マネして同じように撮ってみても、でき上がりは同じようにならない、ここが写真の難しいところでもあり、面白いところでもあります。
 「街の中で撮る」というのは、他の鉄道写真のように、三脚を立てて構図を決めて置きピンで撮る、というのとは異質な部分があります。そこを広田さんがどのように解説されるのか、帰宅しているか微妙な時間ですが、帰っていたら、番組を見てみたいと思います。