南富山の踏切で

富山地方鉄道 14762号

 今日の画像は、南富山の踏切で顔を合わせた富山地鉄路面電車と上滝線の電車です。同じ事業者が路面電車と鉄道と両方を運営しているところは、富山地鉄のほかに伊予鉄道豊橋鉄道があって、両者が顔を合わせるというと、伊予鉄の大手町の平面交差が有名ですが、富山は、交差こそしていないものの、タイミングによっては、南富山の踏み切りで、こういう感じになります。豊橋は、市電と渥美線が一つの画面に収まるところはおそらくないでしょう。
 今回地鉄電車・バスの「1日ふり〜きっぷ」というのを600円で買ったので、電鉄富山から南富山まで乗ってみましたが、結構お客さんが乗ってるんだなあと感じました。この鉄道線、路線としては上滝線には、一時、南富山で市内電車と接続するLRT化の構想がありました。その後、やらないということで、今のところ収束しています。地鉄の場合、鉄道は鉄道で電鉄富山を起点とした大きなネットワークを形成しているので、費用をかけて、あえて、LRT化するまでの必然性はないのでしょう。総花的にどこもかしこもLRTと言ってもできませんから、やることはさっさとやっていくけど、やらないことはあっさりやらないと決める、富山はそのあたりのメリハリがはっきりしていると感じられます。
 そして、地方都市だと、ライフスタイルとして、自家用車を移動の手段にするということが一般的なんですが、富山には、変な言い方かもしれないけど、「鉄道に乗る文化」があるんですね。それが、LRTを受容する素地になっているのかもしれません。