万葉線と新幹線新高岡駅

万葉線 MLRV1001号

 先に出ていたのはこの記事です。朝日新聞の地方版の連載コラムだと思いますが、RACDA高岡の島会長の書いたもの。
 朝をひらく 万葉線延伸 まず地域づくり議論を 朝日新聞
北陸新幹線に関する取材を受けた。記者が「私たち」が「万葉線至上主義」であるとの先入観を持っていていらだちを感じた。どんな生活を志向していくのか、どう快適な地域づくりを目指すのか、その議論なくして万葉線の問題にも答えは出せないというような内容です。
 「万葉線至上主義」という言葉が適切かどうか分かりませんが、率直に言って私もそのような印象を持っていたと申し上げておきます。たとえば、RACDA高岡は市に対して、新幹線の新高岡への路面電車の乗り入れというような提案をしたという記事、残念ながら、私の書いたのしかネット上にありませんが。
 城端線新高岡駅など - 猫電車日記
 今読んでみると、何となく懐疑的な感想を書いていますね。他にも万葉線氷見線の乗り入れをバッテリートラムですればどうかとかいろいろ提言されていたように思います。このような提案と今回のご主張の関係をご説明いただかないと、会長さんのおっしゃることは分かりづらいように思うのです。会長さんとしては、この前提として街づくりありきの提案をしているのだとおっしゃるのでしょうが、どうもそういうふうには受け止められないです。
 再び感想を書いておくと、新幹線への連絡だけを考えるのであれば、「15分ごとのシャトル便」など不要でしょう。街づくりの観点から見るにしても、今の城端線万葉線を有効活用して、どう活性化するかから考えるべきで、相当の費用が見込まれる電車の直通の話は、将来的なビジョンとして持つことは悪くはないが、そこから始めるということではないと思います。海外のどこそこで鉄道と路面電車が直通して、街が活性化してという事例の影響があるのかもしれませんが、それをわが街に持ってくるのがいいのか、持ってきたとしてそれを使って、わが街をどんな街にしたいかということが大切でしょう。「もちろん、新幹線の駅から高岡駅を経て市内に直通する鉄軌道のルートがあればいいよなあと、思うだけのレベルの話であれば、そう思います。」
 島会長を取材した記者が書いた記事かどうか断定はできませんが、島会長のコメントの載った記事が3日後の朝日新聞に掲載されています。
 開町400年目の選択(下)高岡市長選課題を探る 朝日新聞