富山路面電車環状線化工事着工

富山 大手町交差点

 富山の路面電車環状線化工事、現在前さばきの工事が進んでいますが、いよいよ国の認可を得て、来年12月の開業に向け、年度内に軌道工事に着手するようです。
 軌道新設を認可 富山の路面電車環状化で国交省 市、年度内に着工 富山新聞
 環状線化で埋文調査 富山の大手モール 市、来年1月末にも開始 富山新聞
 今日の画像は大手町の交差点で、向かって左から中央奥へ軌道が入っていくことになります。向かって右が国際会議場、左が全日空ホテルだったかで、一度歩いただけでどうこういうのも気が引けるけれども、都心のわりに人通りのまばらな印象があります。この画像では街路樹が茂っていますが、2番目の記事の写真を見ると、すでに樹木の撤去も行われているところもあるように見受けられます。スケジュールに合わせ周到に準備して、着々と事を運んでいるという、富山らしいニュースなので、取り上げてみました。
 ちょっと前の四国新聞の記事ですが、これに関連して紹介しておきます。
 「コンパクトシティ」投資減速で再開発進まず 四国新聞
今、地方の中核都市で流行のようになっている「コンパクトシティ」について、高松、富山、青森の現状を簡単にレポートしたもので、一言で要約するなら「現実はなかなか厳しい」ということでしょうか。「30年後」という表現が出てきますが、人の価値観や行動は一朝一夕には変わらない。大きな理念を実現するための手段の一つが路面電車の整備でしょう。将来の街の理想の姿を描いて、それに向けて手を打っていく。少なくとも富山にはそういう姿勢が感じられて、富山の30年後に期待することには、理由があると私は思っています。もちろん時代の流れの中で、修正せざるを得ないこともあるかもしれません。でも、目指すべき方向はおそらく正しいだろうと思うのです。